入院患者の手洗い方法の細菌学的検討
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概要
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近年感染予防対策としてさかんに手洗いが取り上げられているが,K病院では構造上の問題で各病室に手洗い施設がなく,ベッド上安静の患者はウェットティッシュを使用し,歩行可能な患者は流水のみの手洗いを行っている.患者のこの手洗い方法が感染予防として意味を持っているのか疑問に思われた.そこで今回,患者が行っている手洗い方法を見直すため細菌学的に調査を行い,以下の結果を得た. 1.ウェルパス(速乾性擦式手指消毒剤)による手洗い方法が細菌付着からみると有効であった. 2.流水とウェットティッシュによる手洗いでは差はみられなかった. 3.歩行可群が歩行不可群より細菌付着数は少なかった. 4.患者から検出された細菌は全て常在菌であった.
- 長崎大学の論文
著者
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