内容分析の手法を用いた看護学生の基礎臨床実習Iの教育評価 : 学習内容と方法の年度差の比較
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概要
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本学看護学科第2学年に行う基礎臨床実習Iの目的は, 看護活動の実際の場と対象者の特徴を知る, 看護の役割の理解を深める, 学習意欲向上を図ることにあり, 看護職が勤務する5種の施設で各1日の見学実習を過去2年度(一回生および二回生)に実施してきた。本研究では, この実習の教育方法とその効果を検討するために, 学生が実習直後に提出したレポートの記述内容を資料として, 内容分析手法により分析した。学習内容, 学習方法, 実習場所の関連には両年度とも類似の相関があり, 学生が看護活動の場と対象者の特徴を適切に把握したといえる。「看護の役割」の記述は両年度とも最も多く, 特に2度目の実習に対する実習場所側の変化の反映か, 二回生が一回生を上回った。また, 「経験した」と記した学生は, 自分の学習不足を感じ学習意欲の向上を記した例が多く, 1日の見学実習の中でも経験がもたらす効果を示しており, これらのことは本実習方法の有用性を示すと思われる。
- 茨城県立医療大学の論文
著者
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野々村 典子
茨城県立医療大学
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野々村 典子
茨城県立医療大
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宮腰 由起子
茨城県立医療短大
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宮腰 由紀子
茨城県立医療大学保健医療学部
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宮腰 由紀子
広島大学
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富田 美加
茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
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坂江 千寿子
茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
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宮腰 由紀子
広島大 大学院保健学研究科
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富田 美加
茨城県立医療大学 保健医療学部 看護学科
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宮腰 由紀子
茨城県立医療大学
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宮腰 由起子
茨城県立医療大学
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富田 美加
茨城県立医療大
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