摂食障害領域の学術情報提供による看護の高度化支援
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
看護師は医療消費者の健康に貢献するため,より質の高い学術情報から知識を得て,evidence-based practice (EBP)を実践する必要がある。しかし,適切な情報源を常に把握し,かつ多岐に亘る情報要求を満たす検索を行い,学術情報を入手することは難しい。本研究では,「若年女性の摂食障害」に関する質の高い学術情報を入手する過程を検証し,摂食障害領域における看護の高度化に資する学術情報のマッピングを行なった。このリソースマップには,学術文献データベースから見出したコアジャーナル及び学術雑誌の特集記事,診療ガイドライン,専門図書や一般図書,汎用性の高い事典・辞書,及びWebサイトを示した。さらに研究成果を記述した一次情報を探すための学術文献データベースである医中誌Webを,適切な検索式とともに示した。その結果,看護師に必要な摂食障害に関する専門知識の所在を概観することが可能となった。リソースマップ上に学術文献データベース及び検索式を示しているため,基本的な学術情報の入手に留まらず,個々の情報要求を満たす学術情報の検索による入手が容易となり, EBPの実践における適用力の向上に結びつく。すなわち,看護師の学術情報探索過程の効率化,ひいては看護活動の高度化を図る効果が期待される。
- 日本健康医学会の論文
- 2010-04-30
著者
関連論文
- 徘徊概念の精神看護学と老年看護学における差異に関する分析
- 5. Computer Assisted Instruction(CAI)による気管支喘息患者指導 (19 アレルギー診療・教育と電子化)
- 内容分析方法を用いた実習レポート評価に関する基礎的研究
- 内容分析の手法を用いた看護学生の基礎臨床実習Iの教育評価 : 学習内容と方法の年度差の比較
- 基礎臨床実習Iの教育効果 : 見学実習場所の相違による学習方法と内容の比較
- 背部清拭おける熱布清拭と温湯清拭の経時的順次別体温変化
- 21. 注腸カテーテルの機能化に関する研究
- 看護の大学院生が生み出す修士論文は公開されているか
- [4]アルコール関連問題における情報提供のあり方(いばらき「心の活力」推進ネットワークの構築)
- 臨床看護師における情報ニーズと情報探索行動
- [4]アルコール関連問題における情報提供のあり方(いばらき「心の活力」推進ネットワークの構築)
- 医療消費者の視点に基づく情報源の再構成による情報支援モデルの提案
- A-3 乳がん患者の意思決定支援(一般演題,第21回日本健康医学会総会抄録集)
- 乳がん患者の意思決定支援
- A-8 医療における一般用語と専門用語の異なり(一般演題,第21回日本健康医学会総会抄録集)
- 医療における一般用語と専門用語の異なり
- 摂食障害領域を対象とした看護の高度化に向けた症例報告の構成要件の構造化
- 摂食障害領域の学術情報提供による看護の高度化支援
- 精神障害者の社会復帰に関する精神科病院看護職員の意識
- 医療消費者の視点に基づく情報源の再構成による情報支援モデルの提案
- オーストラリアにおけるリハビリテーション看護および基礎看護学教育に関する研修
- A-10 携帯電話を用いた医療機関情報の提供に関する検討(一般演題,第18回日本健康医学会総会抄録集)
- 精神障害者の社会復帰に関する精神科病院看護職員の意識
- 摂食障害領域の学術情報提供による看護の高度化支援
- 摂食障害領域を対象とした看護の高度化に向けた症例報告の構成要件の構造化