医療消費者の視点に基づく情報源の再構成による情報支援モデルの提案
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概要
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医療消費者は,病気の原因や治療,日常生活に関する情報を,ウェブ等を利用して探している。しかし,玉石混交にある情報の中から目的にあった,信頼性のある医療に関わる情報を選択することは難しく,また日常生活に関する情報を入手することも難しい。そこで本研究では,医療消費者を対象とする情報支援の方法を再考し,病気の原因,治療,日常生活に役立つ情報を,医療消費者の視点で再構成して提供する手法を提案する。はじめに入手可能な情報と医療消費者が積極的に求めている情報とを組み合わせて,医療消費者の情報要求の枠組みを明らかにした。つぎに潰瘍性大腸炎の自然史を,患者の視点に基づいて,時間軸にそった,理解合併症,治療,緩解,日常の5段階で表現することにした。この自然史にしたがって情報内容を配列し,さらに各情報内容に対して,情報の所在を提示する情報支援モデルを提案した。本モデルの特徴は,情報内容を単位として,利用者に分かりやすく表現して提供することにある。知りたい情報が漠然としている場合にも,本モデルでは,知りたいことが具体化されるようになる。提供する情報を時間軸にそって配列した結果,提供される情報内容の全容が常に利用者に見えているため,情報の視認性を高めることが可能となった。すなわち,病気の経過にしたがって情報内容を選択することにより,次に役立つ情報とその情報の所在に関する情報の入手が可能となった。
- 2012-07-31
著者
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