<原著論文>知的ドリルC-interestの開発

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本論文は, 現在, 開発を進めている実用的な知的教育システム C-interest について述べる。それは化学の溶液混合の演習問題を対象とし, 知識ベースと推論エンジンを備え, 演習問題を解き, 学習者の解答を診断して, その状況に応じた知的学習支援を行うドリルである。それはコンピュータによる学習支援をより Human Friendly な形で実現している。すなわち, C-interest は最終的解の正誤のみではなく, 解の導出過程全体を診断して指導を行う。また, 学習者の正答の要求に対しても単に正答を提示することはせず, 学習者と共同して対話的に正答を求めることを行う。 C-interest は次の3点で従来のシステムにない新たな特徴をもった知的ドリルである。(1)必要最小限の知識ベース(2)効率的, 頑健な(robust)解答診断機能(3)負荷の小さい数式入力インタフェース C-interest では, パッチ法(patch method)と称する新しい解答の診断法を用いる。それは解答の診断においして全ての領域知識を網羅する必要がなく, 知識獲得の負担を大幅に軽減する。また, それは多様な解答の診断に対処できる頑健な方法である。さらに, C-interest は新たな数式入力インタフェースを用いる。これは手書きの順で数式が入力でき, 学習者の解答入力の負担を著しく軽減する。
東海大学の論文
2001-03-30

<原著論文>知的ドリルC-interestの開発

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