乳児内斜視の長期増強効果
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概要
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本報は乳児内斜視の両眼視機能の治癒過程を詳細に検討した初めての報告であり, 両眼視機能の遷延治癒を明らかにした.乳児内斜視30例の長期観察における両眼視機能の獲得(60seconds)は良好例67%, 改善例20%, 不良例13%であった.両眼視獲得には3つのタイプがある.type1は, 術前より良好な両眼視があるものは5年後, 良好な両眼視機能を保持していた.type2は, 術後よりまもなく良好な両眼視機能を示したものである.type3は, 数年間経過後に両眼視を獲得し遷延治癒を示した.術後より良好な両眼視を示したタイプは積極的な視能訓練を施行したもので, 訓練刺激により両眼視機能のシナップスの発達が示唆された.
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
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木村 久
川崎医科大学 眼科 学教室
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木村 久
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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深井 小久子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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難波 哲子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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早川 友恵
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
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早川 友恵
川崎医科大学眼科学教室, 川崎医療福祉大学感覚矯正学科
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早川 友恵
川崎医科大学眼科学教室 川崎医療福祉大学感覚矯正学科
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早川 友恵
川崎医療福祉大学感覚矯正学科
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難波 哲子
川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科・川崎医科大学眼科学教室
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