献立作成能力に関する研究, 第2報 : 学生が自分のレパートリーにしたいと考える料理の分析
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概要
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献立作成能力を身に付けるためには,食品や料理についての知識,料理の技術等様々な要素が必要とされる。その中でも「料理の知識」や「自分の作ることのできる料理」は献立作成の上で重要な要素となっている。そこで,現在の大学生がレパートリーにしたいと考える料理の傾向とその選択理由について検討した。対象は平成10,12年度に調理学実習Iを履修した本短期大学部食物栄養学科1年生である。方法は実習で行った料理の中から自分の「レパートリーにしたい料理」を各自3品選び,実際に家で作り,写真を撮り,その選択理由についてもあげるレポートを提出してもらい,これを料理とその選択理由の面から分析した。その結果,学生が「レパートリーにしたい料理」の上位にあげた料理は2年ともほぼ同じ料理であり,これらはいくつかの報告にある家庭で極めて高い率で手作りする料理,日頃よく食べる料理と一致していた。また,西洋風料理を好む傾向があり,調理方法では焼く,煮るの料理を好む傾向があった。選択理由の面からみると,調理操作を第1に考えており,それはより積極的に技術を身に付けたいというものと手軽であるというものの2つに分かれていた。次は食べる人(自分)の好みであり,続いて料理のもつイメージ,使う食材の順で理由の割合が高かった。また,料理によってその選択理由に特徴がみられた。今回は学生がレパートリーにしたいと考える料理を調べ,実際に料理をするときにどんな料理に興味を示すのか,またその理由もあわせて検討したが,今後はこれらをふまえて学生の料理の知識や技術の向上を考え,献立作成能力の向上につなげていきたい。
- 和洋女子大学の論文
- 2001-03-31
著者
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