空間に張ったクッション材料の衝撃緩衝効果

概要

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空間に張った種々のクッション材料に加速度計を埋設した木球を落下させ, シートの張り強さをパラメータとしてそれらの緩衝特性, エネルギー吸収特性を明らかにした。1) 衝突時に励起される最大衝撃加速度及びクッション材が吸収するエネルギーは, その時生じるクッション材の最大変形量の関数で表わされる。したがってクッション材の緩衝効果は, この変形量によって判断することができる。2) 衝突時にクッション材が吸収するエネルギーは, その張り強さに大きく影響される材料と, そうでない材料がある。同一材料を空間に張って使用した場合, 吸収されるエネルギー量は, 一般にその厚みが厚いほど小さく, またその値は張り強さにはさほど影響されなくなる。3) 緩衝効果を高めるためには, ウレタン及び帆布はたるまない程度にゆるやかに張って使用し, ビニールは逆にかなり強く張り, 十分な張力を持たせて使用する方が有利である。4) ウレタンフォームは, 他の試験材料に比べると緩衝効果は高いが, 材料強度や耐久性の面で問題がある。
神戸大学の論文