<原著>ワラビ発癌性に関する研究 : 当別町周辺から採集されたワラビで飼育したラットの腸管に発生した腫瘍の形態学的研究 第1報悪性線維性組織球腫の発生
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Bracken is known to induce intestinal and urinary bladder tumors in the rats fed with bracken. Hirono et al reported that bracken collected in the district around Tobetsu-cho, Ishikari-Gun, Hokkaido, was more potent in oncogenecity than bracken gathered in the mountain area of the Gifu prefecture. The present study was conducted to elucidate the histogenesis of intestinal tumors thus induced. 5 weeks old male rats were fed pellets containing 33% of dried powder of bracken in the rats basal diet. The bracken was harvested in the area around Tobetsu-cho. The pellets were prepared according to the Hirono's method. All of 16 rats, died or were sacraficed 188 days and after the feeding period, showed multiple tumors in the anal 10 cm of ileum. This finding confirmed the experimental result reported by Hirono et al who found ileal tumors in the rat survining beyond 7 months after the start of feeding by the diet containing Tobetsu-cho bracken. Ileal tumors developed in two ways : one was a polypoid epithelial tumor and the other protruded through the muscle layer to the serosal surface to form a ball-like tumor mass. The latter tumor was a mesenchymal tumor or an invading epithelial tumor accompaned by mesenchymal proliferation. In this study special attention was paid to the histopathology of mesenchymal tumor. The tumor was composed of fibrobroblast-like cells arranged in a storiform pattern, histiocyte-like cells of various forms and bizarre giant cells and these cells presented a plemorphic pattern. These tumor cells were electron-microscopically characterized. A number of mitotic cells including atypical forms were observed. The mesenchymal tumor was diagnosed as malignant fibrous histiocytoma, MFH. Invasion and metastasis of MFH in the mesenterium and its lymph nodes were noted in 2 animals. An investigation of lesions preceding MFH formation is now in progress.
- 北海道医療大学の論文
- 1982-12-31
著者
-
賀来 亨
東日本学園大・歯・病理
-
舘山 美樹
東日本学園大学歯学部口腔病理学講座
-
奥山 富三
東日本学園大学
-
松原 敏夫
東日本学園大学歯学部口腔病理学講座
-
石垣 静香
東日本学園大学薬学部衛生化学講座
-
館山 美樹
東日本学園大学 歯 口腔病理
-
賀来 亨
東日本学園大・口腔病理
-
松原 敏夫
東日本学園大学歯学部口腔病理学教室
-
舘山 美樹
東日本学園大学歯学部口腔病理
関連論文
- 13.セメント質形成線維腫の2例(第846回千葉医学会例会・第12回歯科口腔外科例会)
- 9.DMBAラット顎下腺発癌過程におけるBrdU標識率について(第846回千葉医学会例会・第12回歯科口腔外科例会)
- 28.9歳女児に発生した球状上顎嚢胞の1例(第826回千葉医学会例会・第11回歯科口腔外科例会)
- 13.比較的短期間に発育したと思われるエナメル上皮腫の1例(第826回千葉医学会例会・第11回歯科口腔外科例会)
- 135.乳腺のいわゆる癌肉腫の1例(乳腺3, 示説演題, 第29回日本臨床細胞学会秋季大会学術講演会)
- 36.下顎正中部にみられた脈瘤性骨嚢胞の1例(一般講演)(東日本学園大学歯学会第11回学術大会(平成5年度総会))
- 38.口蓋に発生した低悪性リンパ腫の1例(一般講演)(東日本学園大学歯学会第11回学術大会(平成5年度総会))
- 11歳男児の上顎洞に充満した濾脂性歯嚢胞の1例;とくに原因歯ならびに嚢胞に近接した歯牙の保存処置について
- ハムスター頬嚢におけるDMBA再塗布によるGGT陽性巣の再誘導について
- DMBA頬嚢癌形成過程におけるTPA塗布のGGT陽性巣に対する効果
- 15.ハムスター頬嚢癌におけるγ-glutamyl transpeptidase(GGT)組織化学の多彩性(東日本学園大学歯学会第3回学術大会(昭和59年度総会))
- 14.口腔前癌病変における血液型物質(A, B, H)の局在(東日本学園大学歯学会第3回学術大会(昭和59年度総会))
- 13.口腔発癌過程におけるケラチンの局在について(東日本学園大学歯学会第3回学術大会(昭和59年度総会))
- ハムスター頬嚢癌におけるγ-glutamyltranspeptidase活性の多彩性
- 口腔扁平上皮癌におけるEpithelial Membrane Antigenの局在に関する免疫組織化学的研究
- 口腔扁平上皮癌,とくに舌癌におけるUlex europeus I レクチンの検討
- 口腔前癌病変,扁平上皮癌における血液型H物質の検討(予報)
- 14. 舌癌形成過程の組織化学的研究 : とくにGGT活性について(一般講演抄録)(第2回東日本学園大学歯学会総)
- エナメル上皮腫におけるケラチン蛋白の局在に関する免疫組織化学的研究
- ワラビ発癌性に関する研究 : 当別町周辺から採集されたワラビで飼育したラットの腸管に発生した腫瘍の形態学的研究 第1報悪性線維性組織球腫の発生
- 8.歯肉炎自然発症ラットにおけるD-フェニルアラニン投与の影響(東日本学園大学歯学会第6回学術大会(昭和62年度総会))
- 7.Gingivitis-susceptible Ratについて(東日本学園大学歯学会第5回学術大会(昭和61年度総会))
- 30.舌白斑病変の2症例について(東日本学園大学歯学会第6回学術大会(昭和62年度総会))
- 口腔前癌病変,扁平上皮癌におけるUEA-Iレクチンの検討(東日本学園大学歯学会第2回学術大会)
- 側頚嚢胞の2例
- 26.ヒメハブ毒の血液凝固作用とその病理組織学的検討(東日本学園大学歯学会第5回学術大会(昭和61年度総会))
- 22.骨形成性エプーリスの4例(東日本学園大学歯学会第5回学術大会(昭和61年度総会))
- 21.ハムスター口腔癌形成過程における免疫組織学的研究 : 第3報DMBA塗布とBrdUの取り込みについて(東日本学園大学歯学会第5回学術大会(昭和61年度総会))
- 骨形成性エプーリスの3例について
- 胃原発平滑筋肉腫の1例
- ヒト舌の加齢的変化 : 組織計測学的研究 : 第1報 舌動脈の狭窄度について
- 口腔上皮ならびに口腔扁平上皮癌におけるアポートシスに関する病理組織学的研究 : 特にLewis Y糖鎖発現と,DNA nick end labeling法との比較
- 20.金属アレルギーが原因と思われた頬粘膜扁平苔癬の1例(東日本学園大学歯学会第7回学術大会( 昭和63年度総会))
- 25.9歳女児に発生した球状上顎嚢胞の一例(東日本学園大学歯学会第9回学術大会(平成3年度))
- 26.乳房より硬口蓋に転移した腺癌の1症例 : 原発巣および転移巣の組織化学的・免疫組織化学的検討(東日本学園大学歯学会第8回学術大会(平成2年度総会))
- 10.口腔癌形成過程におけるNORsの分布と細胞増殖について(東日本学園大学歯学会第9回学術大会(平成3年度))
- 12.犬骨中γカルボキシグルタミン酸含有蛋白の精製について(東日本学園大学歯学会第8回学術大会(平成2年度総会))
- 24.基底細胞母斑症候群の1例(東日本学園大学歯学会第9回学術大会(平成3年度))
- 1.口蓋に発生した稀な増殖形態を示した骨腫の1例(東日本学園大学歯学会第4回学術大会(昭和60年度総会))
- 15.DMBA塗布によるハムスター頬襄粘膜上皮の細胞増殖と細胞表現形質 : とくにケラチンについて(東日本学園大学歯学会第7回学術大会( 昭和63年度総会))
- 12.ヒト舌の加齢的変化 : 組織計測的研究(東日本学園大学歯学会第7回学術大会( 昭和63年度総会))
- 東日本学園大学歯学部口腔病理学教室における10年間の病理組織診断の統計的検討
- 29.顎下部に腫脹をきたした肉芽腫性リンパ節炎の1症例について(東日本学園大学歯学会第6回学術大会(昭和62年度総会))
- 11.高齢者の舌組織の変化(東日本学園大学歯学会第6回学術大会(昭和62年度総会))
- DMBA塗布によるハムスター頬嚢粘膜上皮の細胞増殖とBrdUの結合
- 24.ESCAによるハイドロキシアパタイトの崩壊過程の解析(東日本学園大学歯学会第6回学術大会(昭和62年度総会))
- 15.PCNA免疫組織染色およびAgNOR染色を用いた増殖細胞の検討 : 唾液腺悪性腫瘍について(東日本学園大学歯学会第10回学術大会(平成4年度))
- 硬組織研究談話会 : 発足から1年
- アドロイ-OH(Adlloy-OH)の経口投与によるラツトの成長と齲歯発生
- 10.ヌードマウス可移植性ヒト骨肉腫細胞株における増殖能の比較(一般講演)(東日本学園大学歯学会第11回学術大会(平成5年度総会))
- 2.DMBA頬嚢癌形成過程におけるGGT陽性巣について(東日本学園大学歯学会第4回学術大会(昭和60年度総会))
- Signet ring cell lymphomaの1症例
- 上顎前歯部に発生した含歯性嚢胞に歯牙腫が共存した1例
- 興味ある発育様式を示した下顎複雑性歯牙腫の1例
- 下顎に発生したセメント質形成線維腫の1例
- 乳癌が転移した上顎癌の1例 : 原発巣および転移巣の免疫組織化学的, 組織化学的検討
- 膿原性肉芽腫およびその類似病変に対する病理組織学的, 組織化学的ならびに免疫組織化学的検討
- 右側顎下部に腫脹をきたしたネコひっかき病の1例
- 口腔癌における血液型物質 (A, B, H) の局在
- ハムスター口腔癌形成過程における免疫組織化学的研究 : 第2報: ハムスタ-頬嚢癌形成過程における上皮細胞増殖とGGT陽性巣
- 上顎左側臼歯部硬口蓋に発生した巨大な周辺性骨腫の1例
- ハムスター口腔癌形成過程における免疫組織化単的研究 : 第1報 頬嚢粘膜癌におけるケラチンの局在について
- ハムスター実験的舌癌の超微形態学的研究 : 第4編腫瘍細胞内のR型ウイルス様粒子について
- ハムスター実験的舌癌の超微形態学的研究 : 第3編癌真珠の形成機構について
- 顎骨粘液腫の電顕的研究 : 特に組織発生について
- ハムスター実験的舌癌の超微形態学的研究 : 第2編癌真珠におけるacid phosphatase活性について
- ハムスター実験的舌癌の超微形態学的研究 : 第1編癌細胞超微構造の特徴
- 舌癌形成実験における発癌剤の高頻回塗布による発癌効果について
- 歯肉癌形成過程の走査電顕的研究 : 第1編ハムスター下顎唇側歯肉部における歯肉癌形成過程
- Verrucous carcinoma of the lower anterior gum : A case report.
- 下顎に発生した脈瘤性骨嚢胞の1例
- 口腔内小唾液腺に生じた Glycogen-rich clear cell adenocarcinoma の1例
- 右下顎骨に中心性に発生した Masson's vegetant intravascular hemangioendtheioma の1例