<原著>主婦を対象とした健康づくり教室の形態, 体力および血清脂質に及ぼす影響

概要

論文の詳細を見る
主婦(33名 : 32〜57才)を対象に, 過2日12週間にわたって, 講義と運動の実技とからなる健康づくり教室を実施し, 体重や体脂肪率(%Fat), 最大酸素摂取量(Vo_2max)および最大仕事率(PWC max), 血清脂質(T-ch, HDL, TG, FFA, Lipid)に及ぼす影響を検討した。(1)運動実技中の心拍数は102±12.0〜131±26.6拍/分の範囲にあり, その運動強度は32.0〜59.1% Vo_2 maX (44.3±8.3% Vo2 max)に相当した。(2)体重には有意な変化が認められなかったが, %Fatは有意な減少(p<0.001)を示した。(3)Vo_2 maXは5.5±10.5%(1.3±2.79ml/kg・分)の有意な増加(p<0.05)を示し, PWC maxも絶対値で19.1±17.0%, 体重1kg当りの相対値で19.2±16.5%の有意な増加(いずれもp<0.001)であった。(4)T-ch, TGおよびLipidは, その平均値では有意な変化を示さなかったが, それぞれの項目で初期レベルの高かった対象者の約半数が減少する傾向を示した。(5)FFAおよびHDLは有意な減少(いずれもp<0.05)を示した。しかしRDLのT-chに対する割合では有意な変化ではなかった。以上の結果について考察し, 本健康づくり教室は有効であったと考えられた。本研究の実施にあたり, 吉田悦子嬢, 中村清香嬢および春日市衛生課の金堂剛士氏, 中村比呂湖氏, 宮川はつ枝氏の多大な御協力を得た。記して感謝の意を表わします。
1985-03-30

<原著>主婦を対象とした健康づくり教室の形態, 体力および血清脂質に及ぼす影響

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク