沖縄におけるパッションフルーツのウイルス病に関する研究 : 第 1 報パッションフルーツおよびクサトケイソウから分離されたキュウリ・モザイク・ウイルス(農学科)
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概要
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パッションフルーツおよびクサトケイソウのモザイク病株から分離されたウイルス分離株1,分離株2および分離株3の諸性質を調べた。各ウイルス株は, 汁液伝染し, モモアカアブラムシによって非永続的に伝搬された。汁液接種により10科31種植物の感染が認められた。パッションフルーツは退色斑点および黄斑モザイク症状が現われる。分離株1,分離株2および分離株3の耐熱性はそれぞれ65∿70C, 60∿65C, 50∿55C, 耐希釈性は10^<-3>∿10^<-4>, 10^<-4>∿10^<-5>, 10^<-3>∿10^<-4>および20Cにおける耐保存性は4∿5日, 10日以上, 4∿5日にあった。分離株3に対する分離株1,分離株2およびCMVキユウリ株の干渉効果は認められなかった。純化ウイルスを2%リンタングステン酸(pH7.0)で染色して電顕観察したところ, 直径約30nmの球状粒子が観察された。分離株2の純化標品をウサギに数回注射して得た抗血清およびCMV-Y抗血清を供試したとき, 各ウイルスは両抗血清とよく反応した。供試ウイルス株はすべてキュウリ, モザイクのウイルス(CMV)のラゲナリア系統群に属するウイルスと考えられる。
- 琉球大学の論文
- 1979-12-11
著者
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