ゲッカビジンの退緑斑紋葉から分離されたサボテン・X・ウイルス(農学科)
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概要
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1975年に那覇市首里で採集したゲッカビジンの退緑斑紋株から分離されたウイルスの寄主範囲, 物理的性質およびウイルス粒子の形態について実験を行ない, これをサボテン・X・ウイルス(Cactus virus X)と同定した。本ウイルスは, 容易に汁液伝染し, その寄主範囲はサボテン科, アカザ科, ヒユ科およびツルナ科であり, サボテン科以外の植物はすべて局部感染寄主であった。物理的性質は, 耐熱性は80∿85℃, 耐希釈性は10^<-5>∿10^<-6>および耐保存性は20℃においては130日以上, 4℃では400日以上にあった。ウイルス粒子は, ひも状で長さ約525nm, 幅13nmである。県内のウチワサボテンおよびサンカクサボテンなどには本ウイルスの病徴に類似した病株が見られることから本ウイルスは広く分布しているように思われる。
- 1980-11-29
著者
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