パパヤから分離されたウイルス : 第 2 報パパヤ葉に黄斑紋および脈えそ症状を示すウイルスについて(農学科)
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概要
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1973年沖縄県石垣市で採集したパパヤの黄斑モザイク病株から分離されたウイルスの実験を行なった。本ウイルスの寄主範囲はパパヤに限られる。パパヤ病株の病徴は, 葉に黄色あるいは黄白色の斑紋が葉脈に沿って現われたり, また葉全体が退緑症状を呈し, 脈えそが現われる。茎や葉柄には濃緑色の長楕円形の輪紋および条斑が現われる。果実には初め退緑斑点が現われ, これが後に拡大ゆ合してふくれあがり, その周囲に淡褐色の条斑や輪状斑を生ずる。本ウイルスは, 汁液伝染し, またモモアカアブラムシにより非永続的に伝搬される。ウイルスの耐熱性(10分)は50∿53C, 耐希釈性は10^<-2>∿10^<-3>および耐保存性(20C)は12∿18時間にあった。ウイルス粒子のnormal lengthは760nm, 幅が約12nmの硬いひも状粒子である。本ウイルスと本県のpapaya ringspot virusとの干渉効果は認められない。
- 1977-12-01
著者
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