<論文>高エネルギー宇宙電子の観測
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概要
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高エネルギー1次電子観測の日米協同実験を行った.観測器は50cm×40cmx8r・lのエマルジョン・チェンバー2個で,原子核乾板,X線フィルム,鉛板のサンドウィッチからできている.気球は1976年9月23日,アメリカのパレスタイン気球基地より放球した.3.9gr/cm^2の高度で25.5時間のレベルフライトにより,天頂角60゜以下の粒子について77,700 m^2 sec strの露出量が得られた. 同型のチェンバーについて,フェルミ加速器研究所の50,100,300 GeVの電子ビームによりエネルギーの較正を行い,エネルギーの決定精度をあげることができた.X線フィルムによるスキャンから600 GeV以上のシャワーが,1個のチェンバーについて約500個見つかった.このうち天頂角が60°以下で,チェンバーの上面と下面を通過するものは約3/5である.600 GeV以上の電子は2個のチェンバーで合計7個検出された.これまでに得られている我々のデータと合わせると,電子のスペクトルは100GeVから1,000 GeVの領域でJ(E) = 1.6×10^<-4>(100 GeV/E)^<3.3±0.2>/m^2sec str GeVと表わされる.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
-
小林 正
青山学院大理工
-
西村 純
東京大学宇宙航空研究所
-
藤井 正美
東京大学宇宙航空研究所
-
藤井 正美
宇宙科学研究所
-
丹生 潔
名大理
-
丹生 潔
名古屋大学理学部
-
小林 正
青森大理工
-
丹生 潔
名古屋大学
-
平良 俊雄
神奈川大学
-
丹生 潔
東大核研
-
丹生 潔
名古屋大 理
-
丹生 潔
名古屋大学理学部物理学教室
-
会津 英子
神奈川県立衛生短期大学
-
Golden R.
New Mexico State University
-
Lord J.
A University of Washington
-
会津 英子
衛生短期大学
-
平岩 信男
衛生短期大学
-
Lord J.
ワシントン大学
-
Koss T.
ワシントン大学
-
Golden R.
NASAヒューストン
-
平良 俊雄
神奈川大 工
-
小林 正
青山学院大学理学部
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