ラット肝カテプシン活性に及ぼす飼料変動の影響(B. 生活科学)
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概要
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幼ラットに20%カゼイン飼料を与えて14日間飼育した。その後さらにカゼイン含量が0,5,10,20,40%の飼料を与える群と飢餓群に分け2日間飼育した。飼料変動後の2日間において, 10%および40%カゼイン食変動群は10g以上の体重を増したがこれは20%カゼイン食群の値と同等であった。対照的に絶食群と無タンパク食群は体重を減少させた。平均肝湿重量に関しては, 5,10,40%カゼイン食群は20%カゼイン食群と同等の値を示し, 飢餓群や無タンパク食群より高い値を示した。肝カテプシンB, H, Lの総活性については, 10%および40%カゼイン食群が20%カゼイン食群と類似の値を示し, 無タンパク食群の値を上回っていた。また, 飢餓群の総活性は0%および5%カゼイン食群より高くなる傾向を示した。これらの結果より, ラットの肝カテプシン活性はタンパク質含量の異なる飼料変動によりすみやかに影響されることが示唆された。
- 1993-11-30
著者
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倉田 明枝
光華女子短期大学
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田代 操
京都府立大学生活科学部食物学科栄養学講座
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小川 久美
京都府立大学生活科学部食物学科栄養学講座
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倉田 明枝
光華女子大学短期大学部
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田代 操
光華女子短期大学
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田代 操
京都府立大学生活科学部
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