タンパク質源の異なる飼料で飼育したラットの肝臓におけるプロテアーゼ活性レベル(B. 生活科学)
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概要
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タンパク質レベル10%, タンパク質源として卵白アルブミン, カゼイン, SPI, グルテン, ゼインの5種を用いる飼料を幼ラットに21日間与え, 体重増加量, 肝タンパク質, DNA, RNA含量, さらに肝臓のプロテアーゼ活性レベルを調べた。21日間の飼育において, アルブミン区が最も良く成長し, つづいてカゼイン, SPI区の順であった。一方, グルテンおよびゼイン区では初体重を維持することができなかった。肝臓の総タンパク質量, 総RNA量については, アルブミン区が最大値を示し, つづいてカゼイン, SPI, グルテン, ゼイン区の順となった。肝総DNA量は, 各区間に有意差は認められなかった。肝リソソーム画分のカテプシン活性レベルは, アルブミン, カゼイン, SPI区で高く, グルテン, ゼイン区で低い傾向が見られた。同様の傾向が肝サイトソール画分のプロテアーゼ活性でも観察された。これらの結果より, 肝臓のプロテアーゼ活性レベルは異なる生理的条件下で変化すること, すなわち, 概して, 栄養価の高いタンパク質で飼育したラットの活性レベルの方が低栄養価のタンパク質で飼育したものより高くなることが示唆された。しかしながら, 活性レベルと栄養価を反映する体重増加量の間には決ずしも明確な相関は見られなかった。
- 1991-11-19
著者
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倉田 明枝
光華女子短期大学
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田代 操
京都府立大学生活科学部食物学科栄養学講座
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倉田 明枝
京都府立大学食物学科栄養学講座
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溝端 真理子
京都府立大学食物学科栄養学講座
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倉田 明枝
光華女子大学短期大学部
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田代 操
光華女子短期大学
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田代 操
京都府立大学生活科学部
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