ヒトにおけるブタ由来エラスチンペプチド摂取による皮膚弾力性向上作用
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概要
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ブタ大動脈を原料としてエラスチン加水分解ペプチド(エラスチンペプチド)を調製し,その摂取がヒトの皮膚弾力性にもたらす影響について検討した.はじめに,エラスチンペプチド経口摂取後のヒト血液中のアミノ酸濃度の変化を観察した.成人男性5名を被験者として,12時間絶食後にエラスチンペプチドを摂取させた.その結果,エラスチンペプチド経口摂取後に血中の総アミノ酸量が増加し,増加したアミノ酸の組成は,摂取したエラスチンペプチドのアミノ酸組成に類似していた.また,ハイドロキシプロリンおよびアルギニンがそれぞれペプチド態として血中に検出され,エラスチンペプチドの少なくとも一部はペプチド態として血中に移行していると考えられた.次に,39名の中高齢者を3群にわけ1日量0, 100, 200mgのエラスチンペプチドを8週間継続摂取させ皮膚弾力性を測定した.100mg, 200mg摂取群において摂取開始8週目に摂取前と比較して有意に皮膚弾力性が上昇した.またその変化率は0mgと比較して200mg群で有意に高値を示した.以上より,エラスチンペプチドの経口摂取はヒトの皮膚弾力性を向上させることが示唆された.
- 2011-04-15
著者
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岩井 浩二
日本ハム株式会社中央研究所
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高畑 能久
日本ハム株式会社中央研究所
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森松 文毅
日本ハム株式会社中央研究所
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森松 文毅
日本ハム(株)中央研究所
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高畑 能久
日本ハム中央研究所
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森松 文毅
日本ハム中央研究所
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森松 文毅
筑波大学 体育科学系
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森松 文毅
昭和女子大学 大学院 生活機能研究科
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森松 文毅
神戸学院大学 栄養学部 生理学 研究室
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高畑 能久
日本ハム 中研
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高畑 能久
日本ハム(株)中央研究所
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佐藤 三佳子
日本ハム(株)中央研究所
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森松 文毅
日本ハム中研
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森松 文毅
日本ハム 中研
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佐藤 三佳子
日本ハム
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佐藤 三佳子
日本ハム株式会社中央研究所
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岩井 浩二
日本ハム(株)中央研究所
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鬼塚 英一郎
日本ハム(株)中央研究所
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佐藤 雄二
埼玉県立大保健医療福祉学部健康開発学科
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高畑 能久
日本ハム(株) 中央研究所
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佐藤 三佳子
日本ハム(株) 中央研究所
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森松 文毅
日本ハム(株) 中央研究所
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