ニガイチゴ果実の一般成分, DPPHラジカル消去活性および血糖上昇抑制作用
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概要
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本研究では,ニガイチゴ果実の成分組成および機能性について検討した.ニガイチゴはラズベリー,イチゴ(トチオトメ)と比較し,ビタミンC含量が少ない果実であった.総ポリフェノール含有量は,ニガイチゴ,ラズベリー,イチゴ(トチオトメ,サガホノカ,アキヒメ)がそれぞれ179.8, 108.7, 108.5, 94.8, 65.6mg/100gであり,イチゴの品種間で差が見られたが,ニガイチゴが最も高い値を示した.また,DPPHラジカル消去活性のIC50は,ニガイチゴが1.50,ラズベリーが2.31,トチオトメ,サガホノカ,アキヒメがそれぞれ2.32, 3.00, 4.25mg/mlであった.マルターゼ阻害では,予め吸着させたHP-20樹脂より40%エタノールで溶出した画分(40% EtEx)で最も強い作用を示した.正常ラットでのマルトース負荷試験でも,40% EtExを与えた群で血糖上昇が抑制された.これらのことから,ニガイチゴは抗酸化能が強く,血糖上昇抑制に有効な素材であることが示唆された.
- 2010-11-15
著者
-
西田 淑男
愛知県産業技術研究所食品工業技術センター
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古市 幸生
名古屋女子大学 家政学部
-
古市 幸生
名古屋女子大学
-
高山 侑樹
名古屋女子大学大学院生活学研究科
-
横山 あゆ美
株式会社縄文生物研究所
-
古市 幸生
名古屋女子大学大学院生活学研究科
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稲益 和子
株式会社縄文生物研究所
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