ツバキ葉抽出物の安全性評価
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概要
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ツバキ葉抽出物500および2000mg/kgをラットに単回または28日間反復経口投与し,安全性を検討した.単回投与試験において,いずれの群にも死亡例はなく,一般状態,体重および解剖検査で異常がないことが確認された.また,28日間反復経口投与試験においても,ツバキ葉抽出物投与群に死亡例はなく,一般状態,体重,摂餌量,尿検査,血液学的検査,血液生化学的検査,器官重量,解剖検査および病理組織学的検査で異常は認められなかった.以上のことから,本実験条件ではツバキ葉抽出物500mg/kgと2000mg/kgのいずれにおいても経口摂取による毒性は検出されなかった.さらに,ツバキ葉抽出物の遺伝子突然変異誘発性の有無を,Salmonella typhimurium TA100,TA98,TA1535およびTA1537ならびにEscherichia coli WP2uvrAを用いたプレインキュベーション法による変異原性試験により検討した.ツバキ葉抽出物処理群における復帰変異コロニー数は,いずれの菌株ともS9mix添加の有無にかかわらず,陰性対照の2倍未満であり,本実験条件ではツバキ葉抽出物から突然変異原性は検出されなかった.
- 2008-08-15
著者
-
久場 恵美
琉球大学医学部保健学科
-
津波 和代
JST沖縄県地域結集型共同研究事業
-
廣瀬 安元
JST沖縄県地域結集型共同研究事業
-
津覇 恵子
JST沖縄県地域結集型共同研究事業
-
安元 健
JST沖縄県地域結集型共同研究事業
-
安元 健
日本食品分析セ
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