豆類のニコチアナミン含量とアンジオテンシンI変換酵素阻害活性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
豆類41種類の熱水抽出液のACE阻害をスクリーニングしたところ,ナタマメを除きいずれも強いACE阻害を示した.IC50値の比較ではササゲ属が他の属に比較して阻害力が弱い傾向が見られた.豆類のニコチアナミン量は,絹さや(生)で77.0mg/乾物100gと最も多く,インゲン属,ダイズ属,エンドウ属などでは,ほとんどが30〜55mg/乾物100gと豊富に含まれていた.属間の比較では,ササゲ属はエンドウ属(p<0.05),インゲン属,ダイズ属(p<0.001)と比較して有意にニコチアナミン量が少ないことが示された.豆類抽出物のACEに対するIC50値はニコチアナミン量と相関があることが示された.また,そのときの抽出物中ニコチアナミンの存在量は,ニコチアナミン標品のIC50値と一致していた.このため,豆類熱水抽出物のACE阻害は,ほぼニコチアナミン単独で発現しているものと推測された.
- 2008-05-15
著者
関連論文
- 数の子の塩抜き過程における味成分の挙動
- α-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼに対するキノコ抽出物の阻害活性
- 60才からのコラーゲン研究物語 会社定年後の一つの生き方(3)
- 60才からのコラーゲン研究物語 会社定年後の一つの生き方(2)
- 60才からのコラーゲン研究物語 会社定年後の一つの生き方
- キノコのアンジオテンシンI変換酵素(ACE)阻害活性
- シイタケの菌床栽培における培地窒素量と子実体の窒素含有成分との関係
- α-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼに対するキノコ抽出物の阻害活性
- 品種の異なる干し椎茸の官能検査と成分組成
- つくば高血圧マウスの血圧に及ぼすニコチアナミンの影響
- 椎茸のテクスチャー測定
- 干し椎茸の品種間差による水戻しに対する挙動
- 干し椎茸成分の品種間差異
- 生椎茸に異なる熱付加,組織損傷を与えた際の5'-ヌクレオチドの挙動
- ハヤトウリからのニコチアナミン単離精製とその定量法の確立
- 豆類のニコチアナミン含量とアンジオテンシンI変換酵素阻害活性
- 干し椎茸の水戻し汁は料理に用いるべきか
- 大豆のイソフラボン組成の加熱加工による変化
- 植物成分ニコチアナミンとその類縁体のアンジオテンシン-1変換酵素阻害機能
- 干し椎茸の水戻し汁は料理に用いるべきか
- クックチルシステムにおける牛肉の含有脂質の変化について
- 解説 水の話(4)水と食品(1)食品中の水の状態
- α-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼに対するキノコ抽出物の阻害活性
- 卵白の加熱凝固に対するマイタケ中のプロテアーゼの影響
- 大豆イソフラボン修飾体の調理加工による組成変化
- 干椎茸の低分子ペプチドについて
- 野性キノコの遊離アミノ酸
- 大豆イソフラボン修飾体の調理加工による組成変化
- 植物性食品のニコチアナミン含量とアンジオテンシン?変換酵素阻害活性
- 植物性食品のニコチアナミン含量とアンジオテンシンI変換酵素阻害活性