オーストラリアにおける大規模緑化と降水量増大効果
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概要
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実測の全球解析データを用い,典型的な気象条件と考えられる降水日,晴天日12ケースを選択し,三次元のメソモデルを用いて,500km四方の大規模植林が気象,特に降水量に与える効果を検討した.特に夏の未植林条件で降水のある場合に,降水量増大が顕著であった.結果は,大規模植林が降水量の増大をもたらし得ることを強く示唆するものである.降水は午後に集中すること,降水以前に十分な日射が得られる場合には,植林地域よりの蒸発による上昇気流が海洋から供給される雲を活性化し,大量の降水量増大が得られることが特徴である.本研究結果から,大規模緑化の設計に役立つ重要な知見が得られると期待される.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2002-07-20
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