再発性横-S状静脈洞部硬膜動静脈瘻に合併した静脈洞狭窄に対して経皮的静脈洞形成術を施行した1例:症例報告
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概要
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【目的】硬膜動静脈瘻(dAVF)と静脈洞血栓症・狭窄症の合併例に対する経皮的静脈洞形成術の有用性を報告した.【症例】横-S状静脈洞血栓症とdAVFの治療歴を持つ34歳女性.dAVFの再発および対側横-S状静脈洞高度狭窄を認め,頭蓋内静脈還流は鬱滞していた.狭窄部に対して経皮的静脈洞形成術を施行し,順行性の静脈還流を得ることができた.術後経過は良好で,二次治療の追加によりdAVFの消退および静脈洞の開存が得られている.【結論】静脈洞血栓症・狭窄症に続発するまたは合併するdAVFに対し,経皮的静脈洞形成術は有用である.本例におけるdAVFと静脈洞血栓症・狭窄症との経時的関係についても考察した.
- 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会の論文
著者
-
原口 健一
名古屋大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学
-
松本 康史
広南病院血管内脳神経外科
-
近藤 竜史
広南病院血管内脳神経外科
-
宮地 茂
名古屋大学 医学部脳神経外科
-
近藤 竜史
広南病院 脳血管内科
-
松本 康史
広南病院 血管内脳神経外科
-
近藤 竜史
広南病院 血管内脳神経外科
-
鈴木 保宏
いわき市立総合磐城共立病院 脳神経外科
-
加藤 恭三
刈谷豊田総合病院 脳神経外科
-
宮地 茂
名古屋大学医学部 脳神経外科
-
原口 健一
名古屋大学 脳神経外科
-
原口 健一
名古屋大学医学部 脳神経外科
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