急性期拡散強調画像による重症くも膜下出血(SAH)治療方針の決定
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概要
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Determining the treatment strategy of severe SAH(Hunt and Kosnik Grade 4 and 5) requires objective evaluation to represent severity. In the present study, we investigated the role of diffusion-weighted imaging(DWI) in the acute stage as an objective tool. DWI was performed within 48 hours after the onset and preoperatively in 36 patients who fulfilled following the inclusion criteria: admission Hunt and Kosnik Grade 4 or 5, and Fischer Group 3. Twelve of 14 patients without abnormal findings in DWI underwent surgery in the acute stage. Although 2 of 14 patients with high age were supposed to undergo surgery in the chronic stage, 1 patient died in aneurysmal re-rupture. Glasgow outcome scales(GOS) were GR in 5, MD in 6, SD in 1 and D in 2 patients. Thirteen of 22 patients with DWI abnormality had small lesions less than 10 mm in diameter. Twelve of 13 patients underwent surgery in the acute stage, and 1 died of aneurysmal re-rupture while waiting for surgery in the chronic stage. GOS were GR in 3, MD in 4, SD in 3 and D in 3 patients. Although 5 patients with diffuse DWI lesions underwent surgery in the acute stage, 2 were SD and 3 were D. Four patients were supposed to undergo delayed surgery. However, 2 of them died of recurrent hemorrhage while waiting. GOS were SD in 2 and D in 2 patients. The present study indicates that DWI may provide objective evaluation of brain damage in severe SAH. However, since there were varieties of DWI findings and clinical courses, careful decisions must be taken in management of severe SAH patients.
- 日本脳卒中の外科学会の論文
- 2007-07-31
著者
-
冨永 悌二
東北大学大学院神経外科学分野
-
清水 宏明
広南病院脳神経外科
-
清水 宏明
広南病院 脳神経外科
-
社本 博
広南病院 脳神経外科
-
社本 博
広南病院脳神経外科
-
社本 博
広南病院脳神経外科:東北大学病院脳神経外科
-
藤原 悟
広南病院脳神経外科
-
松本 康史
広南病院血管内脳神経外科
-
藤原 悟
広南病院脳神経外科:東北大学病院脳神経外科
-
藤原 悟
広南病院 脳血管内科
-
藤原 悟
福島県立医科大学
-
松本 康志
広南病院
-
冨永 悌二
東北大学大学院医学系研究分野神経外科学分野
-
冨永 悌二
東北大学大学院 医学系研究科 神経外科学分野
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