高濃度天然フッ素水道給水地区の疫学的研究 : 第1報 学童のう蝕および斑状歯罹患状態
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
A survey of prevalence of dental caries and mottled enamel was made on 1, 200 school children (6-12 years of age) at Kasaoka city of Okayama prefecture in western Japan, where the municipal water supply had been accidentally fluoridated at 1.2-1.3 ppm or more for nine years.<BR>Results were summarized as follows:<BR>1. At the period of survey, the fluoride concentration of the municipal water supply ranged from 0.9 to 1.3 ppm in tap water of several spots In the city; however, it would have ranged from 1.4 to 1.8 or more during the earlier period of the water supply operation, because there were four water source wells which started respectively to operate at different dates.<BR>2. The domestic well water in this district contained also an average of 0.52 (±0.44) ppm of fluoride.<BR>3. The percent of persons with one or more DMF teeth was significantly lower than that of the non-fluoridated group (inhibitory rate: 40%), while the percent of persons with mottled enamel was in average 40% in this group (however, moderate or severe grade cases were only 8.5%).<BR>4. There were no significant difference in the dental caries prevalence between the municipal water group and the domestic water group, while the mottled enamel prevalence was distinctly higher in the former.<BR>5. Several numbers of moderate grade cases of mottled enamel were found even in groups taking fluoride lower than 1.0 ppm and also there were several cases in taking as low as 0.5 ppm.<BR>6. There is likely a correlation between the fluoride concentration of drinking water and urine in the range from 0.5 to 3.2 ppm in water.
- 有限責任中間法人 日本口腔衛生学会の論文
著者
-
飯塚 喜一
神奈川歯科大学
-
高江洲 義矩
東京歯科大学
-
上田 喜一
昭和大歯口腔衛生
-
上田 喜一
東京歯科大学衛生学教室
-
大橋 和夫
東京歯科大学衛生学
-
近藤 武
東京歯科大学衛生学教室
-
藤村 豊
東京歯科大学衛生学教室
-
森 崇
東京歯科大学衛生学教室
-
江川 隆通
陸上自衛隊・衛生学校
-
樋出 守世
国立予防衛生研究所・歯科衛生部
-
塚脇 篤太郎
岡山県歯科医師会
-
金平 清
岡山県歯科医師会
-
井上 執
岡山県歯科医師会
-
大橋 和夫
東京歯科大学衛生学教室
-
樋出 守世
国立予防衛生研究所 歯科衛生部
-
上田 喜一
東京歯科大学歯学部
-
飯塚 喜一
神奈川歯科大学・口腔衛生学教室
関連論文
- フッ化物洗口プログラム普及に関する構造モデル
- 都道府県及び都道府県歯科医師会が発行した「齲蝕予防に関するマニュアル」の分析
- 咬合咀嚼機能と口腔および全身の健康状態との関連について
- フッ化物含有齲蝕予防填塞材からの bovine enamel への F^- uptake の評価
- Er:YAG レーザー照射ウシ象牙質の酸抵抗性に関する in vitro 評価
- 歯科保健にかかわる養護教諭の役割についてのDelphi法による評価
- 生体試料中フッ素測定時における前処理の検討-共存イオンがフッ素イオン電極に及ぼす影響について-
- 高齢者の dental visits に関わる要因
- 某社会人ラグビー部員を対象としたマウスガードに関する実態調査
- 都道府県の人口10万人当たり歯科医師数の20年間の変化と歯科大学(歯学部)の特性との関連 : 一般化線形モデル(GLIM)分析による検証
- 在宅寝たきり老人の口腔ケアの実態および支援体制に関する調査
- 在宅寝たそり老人の口腔ケアの実態及び支援体制に関する調査
- 産業歯科健診事業における齲蝕発病性の追跡調査 3 20歳代男女の1年後の・5年後のセミコホート調査
- ドライアイの症状をきたす眼科疾患患者における唾液分泌速度の測定方法に関する検討
- 成人健常者および有病者における唾液分泌速度の測定法の検討
- 産業歯科健診事業における齲蝕発病性の追跡調査 2 歯根面齲蝕
- 産業歯科検診事業における齲蝕発病性の追跡調査 1 歯冠部齲蝕
- 精神障害者施設における口腔ケアの支援 3. 口腔カンジダの検出と口腔環境
- 5年間コーホート調査からみたメタボリックシンドロームと口腔内状況との関連
- 児童生徒を対象とした保健行動評価のためのDelphi法の応用
- 学校歯科医と養護教諭に対する Delphi法による歯科保健調査
- 老人保健施設並びに特別養護老人ホームにおける口腔ケアの支援体制に関する調査
- 韓国におけるう蝕予防関連新聞記事に関する情報分析
- フッ化物応用に関する歯科専門家の考え : フォーカスグループ・インタヴューによる情報収集
- 口腔保健行動と生活態度および健康習慣との関連性
- 発熱性ゼオライト配合歯磨剤の軽度歯肉炎の改善効果に関する研究
- ビタミンEカプセル配合歯磨剤の歯肉炎に与える影響
- 発泡剤配合の有無および歯磨剤使用の有無が歯垢の付着と唾液中細菌数に及ぼす影響について
- 神奈川県内の歯科医師の分布状況について
- 強酸化電解水を用いたフッ化物局所応用溶液に関する研究III-洗口液応用後における口腔内細菌数について-
- 精神障害者施設における口腔ケア支援 - 2. 痴呆患者の摂食・嚥下機能の実態
- 精神障害者施設における口腔ケア支援 1 痴呆病棟患者の状況
- 患者・対照調査による幼児う蝕発病要因に関する研究
- う蝕ハイリスク幼児判定票の作成に関する研究
- 各国の公的機関が発するフッ化物情報に関する研究
- 高齢者の口腔内管理の方法についての検討 : I.床用レジンのフッ素供給媒体としての可能性
- 下顎運動バランス機能測定器としてのオージオメーターの有効性(1)
- 咬合関連性聴力低下5分類症例の聴力閾値の特徴
- 咬合関連性聴力低下5分類症例の聴力レべルの特徴 : 臨床統計的解析
- 歯科処置および左右均等噛み指導による聴力の変化と均衡化
- 筋マニピュレーションの聴覚応答に与える影響
- 咀嚼習癖に関連する聴力の動態
- わが国における水道水フッ素濃度に関する研究 : 近年の関東地方を中心とする測定結果
- 煎じ方による抽出緑茶中のフッ素イオン濃度
- 発泡剤配合の有無および歯磨剤使用の有無がブラッシング諸因子に及ぼす影響について
- 発泡剤配合の有無および歯磨剤使用の有無がブラッシング感に及ぼす影響について
- 保健所におけるフッ化物歯面塗布事業に関する実態調査
- フッ化物配合歯磨き剤使医科第かの口腔手残飭フッ素量
- 超音波骨密度測定装置による若年者の骨密度評価
- 若年者の踵骨骨密度と関連因子
- ヒト・リンパ球の in vitro 抗原刺激による活性変化
- 成人における欠損歯列状況と食生活状況との関連性について
- ヒトにおける金属アレルギー発現のスクリーニング法としてのリンパ球刺激試験
- フローサイトメトリーによる歯科用素材の細胞毒性評価
- in vitro抗原刺激によるヒト・リンパ球の活性変化
- 成人における口腔内状態と食生活状況との関連性
- アレルギー発現のスクリーニング法としての in vitro リンパ球試験
- 歯科用素材の細胞毒性評価(第2報)
- インドネシア・バリ島における口腔保健活動
- 新しいフッ化物局所応用溶液に関する研究-とくに強酸化電解水を用いた基礎的検討-
- 年齢の異なるグループにおけるフッ化物配合歯磨剤の利用状況
- 自己記入式質問紙の有用性に関する口腔診査結果との対比による評価
- ソフトペーストタイプフッ化物配合歯磨剤のブラッシング習慣に及ぼす影響
- フッ化物洗口後の口腔内フッ素保持に関する研究III.尿中フッ素排泄量からの検討
- 職域における成人の歯科受療行動調査 : 「歯の治療を受けないでがまんする」の応答
- ソロモン諸島の口腔保健状況と国際協力
- 1.フッ化物応用と歯科公衆衛生(第6回歯科医療公開講座)
- 千葉市における在宅要介護老人の歯科診療事業
- -序に代えて-
- コンピュータによる「お口の健康アドバイスシステム」の口腔診査との対比による有用性
- 本学小児歯科外来における定期管理状況 : 第3報 定期管理受診状態別の経済的有用性について
- 乳歯う蝕予防管理のためのフッ素液磨きに関する研究 : I.歯磨き用フッ素液の保存性について
- ポストブラッシング用フッ化物配合歯磨剤の使用量に関する検討
- 唾液検体を用いたう蝕感受性試験による患者管理の提案
- 総合講義実施19年目を迎えて
- 某小学校におけるう蝕予防管理について : I.学校保健活動における実用的なフッ化物洗口に関する検討
- ソフトペーストタイプフッ化物配合歯磨剤使用後の唾液中フッ素保持について
- フッ化物朽合歯磨剤応用後の口腔内フッ素保持に関する研究I.洗口回数による影響
- 市販ミネラルウォーター類および缶入りお茶類中のフッ素濃度の実態調査
- フッ化物配合歯磨剤の使用状況にみる口腔衛生教育の効果
- Intraoral Fluoride Releasing Deviceに関する研究 : ヒト口腔内応用の際の唾液,プラークならびに尿中フッ素の動態について
- 新しく開発されたフッ化物製剤 RENOVIGO によるセルフケアの将来性について
- 喪失歯数の男女差に関する研究
- 高濃度天然フッ素水道給水地区の疫学的研究 : 第1報 学童のう蝕および斑状歯罹患状態
- 各種の重金属イオン活量電極の検討および生物試料中重金属定量への応用 : (I) Cd, Pb, Ag, Cuイオン電極について
- 小児と成人についての甘味 (庶糖) 味覚閾値に関する研究
- 尿中フッ素の衛生学的評価に関する基礎的研究 (Fluoride study No. 13)
- アルミニウム共存下におけるフッ素の定量 フッ素イオン電極法
- 非フッ素地区学童にみられる斑状歯-Idiopathic mottling(いわゆる非フッ素性斑状歯)および尿中フッ素濃度について(Fluoride study-12-)
- イオン選択性電極によるカルシウムの測定
- 3 重度う蝕ハイリスク幼児予防対策の総合的検討 : 神奈川県保健所の取り組みについて(一般口演,第8回日本健康医学会総会抄録集)
- 4 口腔内写真を用いた歯科保健活動(一般口演,第8回日本健康医学会総会抄録集)
- ブラッシング習慣とプラーク付着に及ぼす保健指導後の影響(一般口演,第9回日本健康医学会総会抄録集)
- 21世紀の口腔保健
- 三種類のフッ素塗布溶液の効果比較-1-一年後の成績〔英文〕
- ソジウムモノフルオロフォスフェ-ト含有歯磨剤による牛歯エナメルへのフッ素とり込みに関する研究
- 小学校でのフッ化物洗口事業によるう蝕抑制効果(一般口演,第9回日本健康医学会総会抄録集)
- 顎位の変化による筋力への影響について(一般口演,第9回日本健康医学会総会抄録集)
- 学会長挨拶(第8回日本健康医学会総会抄録集)
- 歯科における公衆衛生(学会長講演,第8回日本健康医学会総会抄録集)