1,2-ポリブタジエンと塩化硫黄との反応

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概要

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シンジオタクチック1,2-ポリブタジエン(1,2-PB)の塩化硫黄(S2Cl2)による架橋について, 架橋ポリマーの物性に与える架橋条件(S2Cl2溶液濃度; 1〜10wt%, 試料厚さ; 0.2〜1.0mm, 溶剤; n-ヘキサン, シクロヘキサン, ベンゼン, 四塩化炭素, 流動パラフィン)の影響を検討した. 1,2-PBシートをS2Cl2溶液に浸せき (シート架橋法) して得られた架橋物の引張特性は, 架橋物の架橋密度の不均一性に著しく依存していた. S2Cl2溶液濃度; 5wt%, 試料厚さ; 0.4mm, 溶剤; n-ヘキサンの架橋条件で行って得た架橋物は, 優れた物性を示した. 試料シートをあらかじめ溶剤に浸せきし膨潤させた後, S2Cl2溶液で架橋させた場合 (膨潤シート架橋法), 結合硫黄の分布状態のきわめて均一な試料が得られ, 架橋ポリマーの物性も良好であった.

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