生デンプン粒のアミラーゼによる消化特にコメデンプン粒について
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概要
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うるちゴメ4品種のデンプン,もちゴメ2品種のデンプン,ジャガイモとトウモロコシ,各1品種のデンプンを用い,生の状態のまま結晶状態にまで精製されたバクテリアα-アミラーゼを作用させ,部分的に消化をうけ残ったデンプンの性質を調べた.うるちゴメデンプンではいずれの品種でも明らかにヨウ素親和力の増加,ヨウ素複合体の可視吸光度の増大,およびその吸収頂点の長波長側への移動がみられた.他のデンプンではこのような変化が全くみられないか,あるいは多少逆に変化するのが認められた.うるちゴメ1品種のデンプンを選び,その部分的消化をうけたデンプンを分別したところ,もとのデンプンにはみられなかった中間的な性質の区分が得られた.また酵素による分解前後のデンプンのX線回折図を比較したところ,全く変化がみられなかった.これらの事実よりコメデンプン粒の構造について考察した. 本報告の要旨は昭和37年4月29日仙台において開かれた日本農芸化学会大会において発表した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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