Monascus菌とその変異株による赤色色素の生産 Monascus 菌による酒類製造に関する研究(第1報)
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概要
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(1) IFO保存のMonascus菌21株についてその色素生産性を検討した.すなわち,菌体をエタノールで抽出し,抽出液のOD500,OD410を比較した.その結果,供試菌株中で,M, anka Nakazawa et Sato IFO 4478が最も高い色素生産性を示した. (2) IFO 4478を紫外線・N.T.G.処理して得た変異株53株について色素生産性を比較した.変異株誘導の親株として用いたIFO 4478のOD500,OD410との比をA,Bとして比較した.その結果,変異株UN 5504-4の色素生産能が最も大きく,A=21.1およびB=10.8倍であった. (3) 色素抽出液のスペクトルにおいて370,410および500nmの3ヵ所に極大吸収を持つ株が高い色素生産性を添した.その代表株が変異株UN 5504-4である. (4) 変異変の代表的3株について,その色調をC. I. E. chromaticity diagramで表わした.IFO 4478はうすい赤色,UN 2602-7は橙桃色,UN 5504-4は赤色を呈した. (5) 親株 (IFO 4478)と最も色素生産性の高かったUN 5504-4の生育に伴う色素生産の変化を経時的に比較した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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