AchromobacterプロテアーゼIに対する各種阻害剤の影響
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概要
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AchromobacterプロテアーゼIに対するアルカリ金属およびアルカリ土類金属,アミノ化合物,微生物生産性インヒビター,トリプシンインヒビターおよび変性剤の影響について検討した. (1)試験した金属イオンのうち,本酵素活性がBa2+, NH4+,アルカリ金属類の順序で,拮抗的に阻害された. (2)アミノ化合物のなかで,リジン残基と似た炭素鎖数および構造を有し,アミノ基以外の解離基を持たぬブチルアミンまたはアミノアミンが本酵素を最も強力に阻害した. (3)本酵素活性はロイペプチンによって弱く阻害され,アンチパインによってほとんど阻害されず,またキモスタチンによって全く阻害されなかった. (4)大豆トリプシンインヒビターおよびオボムコイドトリプシンインヒビター(アルギニン型)によって本酵素は阻害され難かったが,リマ豆トリプシンインヒビターおよびウシ膵臓塩基性インヒビター(リジン型)によっては,トリプシンと同程度に比較的強く阻害された. (5)本酵素は尿素,塩酸グアニジンおよびSDSによる変性に対して,非常に強い抵抗性を示した.終りに,本研究に貴重な御助言を賜わりました東北大学名誉教授志村憲助先生,本学助教授高村義親博士に衷心より感謝申し上げます.また本研究に御協力していただいた茂櫛裕之氏に感謝いたします.本研究の費用の一部は文部省科学研究費一般研究(C)の援助によって行われた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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