Carbonyl Philic Resinに対するカルボニル化合物の吸着と溶出条件について とくにレブリン酸の場合を中心として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
各種カルボニル化合物を試料として,C. P.樹脂に対する吸着および溶出について実験した.とくにレブリン酸について検討した. (1) C.P.樹脂を用いてレブリン酸をはじめとする各種カルボニル化合物の吸着反応を主にバッチ法で検討した. (2) C.P.樹旨に対するレブリン酸の吸着はpH4〜5が最適で,温度は30°Cないし40°Cが良好であり,吸着平衡に達する時間は約60分であった. (4) pH 4.4における各種カルボニル化合物をC.P.樹脂に対する吸着量の順に記すと次のとおりである. アセトン>グリオキシール酸>ピルビン酸_??_D-フラクトース>キシロース>レブリン酸>D-グルコース>α-ケトグルタール酸_??_ρ-ハイドロオキシフェニルピルビン酸. (4) C.P.樹脂に対するアセトン,ピルビン酸,α-ケトグルタールの至適pHは,それぞれpH 3〜8, pH7, pH3であった. (5) アセトンとレブリン酸は吸着至適pHの差を利用してカラム(pH 8)で分別するとレブリン酸が80%回収された. (6) C.P.樹脂に対するレブリン酸の吸着はFreundlichの吸着等温曲線にのった. (7) C.P.樹脂に吸着されたレブリン酸は酸およびアルカリによって溶出された. (8) 蛋白質加水分解液中のレブリン酸(0.44/2ml)はカラム法で樹脂3g (pH5)により100%吸着された.この際アミノ酸は吸着されなかった. (9) C.P.樹脂に対するレブリン酸およびピルビン酸の吸着はpH7において酢酸塩,グリシンの共存によって阻害的な影響を受けた.
著者
関連論文
- pH変化を伴う酵素反応における活性の-測定法(補遺)
- 中性,および弱アルカリ性プロテアーゼのエステラーゼ活性の-測定法
- ゼラチン,およびカゼインに対するプロテア-ゼ活性の-測定法
- AchromobacterプロテアーゼIの基質特異性決定部位に関する2, 3の知見
- AchromobacterプロテアーゼIに対する各種阻害剤の影響
- Pseudomonas属細菌におけるマロン酸の代謝とマロン酸脱炭酸酵素活性について
- Carbonyl Philic Resinに対するカルボニル化合物の吸着と溶出条件について とくにレブリン酸の場合を中心として
- タイヘイヨウヘイクのゼリ-化原因プロテア-ゼの単離とその特性