ニンニクの球形成に関する研究 (第3報) : タネ球の低温処理ならびに植付け後の日長条件の影響
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概要
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タネ球の低温処理と植付け後の日長がニンニクの球形成におよぼす影響について実験を行ない, つぎの結果を得た。1. 低温条件を経過しないタネ球を植えた場合, 8〜16時間日長下では球を形成しなかつた。しかしタネ球を5°〜15°Cに20〜30日間以上おいた場合はいずれも球を形成した。2. タネ球の5°〜15°C低温処理により球形成の生理条件が誘起され, ある範囲内では温度が低いほど, 処理期間の長いほど球形成は促進されることが認められた。3. 球形成は長日条件で進み, そして長い日長の場合ほど球形成は促進された。なお生育中の日長が20時間以上の場合はタネ球が低温条件を経過しなくとも球を形成した。4. 本実験の結果, タネ球の低温処理と生育期の長日条件とは共に球形成を促進し, そして両要因は球形成に対して相加的に働くことが知られた。5. 前記の諸点から, 促成栽培の生産性を高めるためのタネ球の低温処理の方法について考察を行なつた。
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