高コリンエステラーゼ血症の成因についての検討 : 本態性高コリンエステラーゼ血症およびアイソザイム異常バンドとの関連について
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概要
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健診において血清コリンエステラーゼ活性高値を示した522名についてその成因を検討した. その結果, 高度異常例 (81例, 16%) には, 高コリンエステラーゼ血症の成因として従来から指摘されていた過栄養, 肥満, 脂肪肝とは異なつた成因の関与が強く疑われた. さらに著者らが先に報告した家族性高コリンエステラーゼ血症において認めたコリンエステラーゼアイソザイム異常バンドを高度異常例において高頻度に検出した. 以上の事実から高コリンエステラーゼ血症の成因として高度異常例には本態性あるいは家族性高コリンエステラーゼ血症の関与が大きく, これらの診断にアイソザイム分析が有用であることが示された.
著者
-
山本 匡介
佐賀医科大学 内科
-
尾崎 岩太
佐賀医科大学 代謝内分泌内科
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堺 隆弘
佐賀医科大学 内科代謝内分泌科
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森戸 文隆
佐賀医科大学内科
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瀬戸口 洋一
佐賀医科大学内科
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本村 光明
佐賀医科大学内科代謝内分泌科
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藤井 貞人
佐賀医科大学内科
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苅家 利承
佐賀医科大学内科
-
尾崎 岩太
佐賀医科大学内科
-
生山 祥一郎
佐賀医科大学内科
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苅家 利承
佐賀医科大学.内科
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本村 光明
佐賀医科大学内科
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