5-(2,6-ジメチル-4-ピラニリデン)-ローダニンによる銀の分光光度定量法 : ローダニン誘導体の分析化学的研究(第2報)
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概要
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5-(2,6-ジメチル-4-ピラニリデン)-ローダニン(以下P.R.と略記)による銀の分光光度定量法を基礎的に検討した.<BR>この試薬の銀錯塩は330mμに吸収極大の一つがあり,この波長ではP.R.自身の吸収はきわめて小さく,溶解度は比較的大きいなど,従来のローダニン試薬に比べ利点の多いことがわかった.<BR>銀(5〜40μg/m<I>l</I>を含む)の溶液にP.R.試薬を加え,pH1.7の緩衝液で一定量にうすめたものを,P.R.試薬を対照液として330mμで吸光度を測定する.この濃度範囲ではベールの法則に従い,Hg<SUP>2+</SUP>,Fe<SUP>3+</SUP>以外の金属イオンの共存する場合でもほとんど影響を受けず,2%以下の精度で銀を定量することができた。経時変化は全くなく,連続変化法によりモル比は1:1と推定した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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