ローダニン誘導体と銀との反応 : ローダニン誘導体の分析化学的研究(第1報)
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概要
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ローダニンの各種メチル置換体について,各種のpHにおける吸収スペクトルを測定した結果,ローダニン分子中の3位の水素原子は解離しうるが,5位の水素原子の解離平衡は認められなかった.ローダニン類に銀イオンを加えたとき,その吸収スペクトルに与える変化を検討したが,酸性側では全般的に吸光度が減少するのみで極大波長に変化はなく,分光光度法による銀イオンの定量は不可能であった.<BR>ローダニン類溶液に銀イオンを加えるとその溶液のpHは小さくなる.これは銀錯塩の生成により3位または5位の水素原子の解離が促進されることによると思われる.ここに解離した水素イオンを電位差滴定または電導度滴定法により定量し,その結果から銀イオンを定量することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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