か取り線香中のレスメトリンの定量 : 農薬および関連化合物の分析に関する研究(第21報)

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概要

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か取り線香中のレスメトリン(5-ベンジル-3-フリルメチル-<I>dl</I>-シス,トランス-クリサンテメート)をガスクロマトグラフ法で定量した.ソックスレー抽出器で,種々の溶媒を用いて抽出すると,レスメトリンの抽出率が低くて定量できず,また,線香基剤から抽出される成分のピークがレスメトリンのピークと重なり,定量の妨害となった.そこで,試料に活性炭を混合してソックスレー抽出器を用いて,アセトン:<I>n</I>-ヘキサン(1+1)混合溶媒で,浴温を80℃に保って,3時間抽出し,薄層クロマトグラフ法によって,基剤抽出成分を分離除去し,ジシクロヘキシルフタレートを内標準物質として分析すると,線香からのレスメトリンの回収率は96%以上となり,正確に定量できた.また,本法はレスメトリンとアレスリン混合処方か取り線香の分析にも適用でき,両者を正確に定量できた.
社団法人日本分析化学会の論文

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