全身性エリテマトーデスの予後の年次推移
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概要
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昭和35年から昭和51年前半までの自験SLE133例を対象として年度別に生存率曲線を求め,その年次推移の様相と原因を考案し次の結論をえた. 1)各年度の3年生存率を暦年順に比較し長期予後の年次推移をみると,昭和35年度から昭和39年度まで急速な改善が観察された.この改善の割合は昭和40年度以降は急減し, 10年後の昭和50年度までほぼ一定の値が継続した. 2)この期間のSLEに対するステロイド投与量は活動期,寛解期ともに増加していた. 3)初発から初診までの期間が延長していること,ステロイドの効果がかぎられていると考えられているPSS患者について調べられた生存率曲線の年次推移がSLEの場合とよく似ていることを考えると, SLE患者の生存率改善の原因をステロイド薬の増量だけに求めることはできず,対象症例の軽症化,各種の治療,検査手段の進歩が大きな役割を演じているように推察された.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
-
横張 龍一
国立病院医療センター免疫血清
-
宮原 英夫
北里大学医療衛生学部
-
宮原 英夫
北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科
-
佐藤 登志郎
北里大学医学部・内科学
-
福井 洸
東京共済病院内科
-
佐藤 登志郎
北里大学医学部内科
-
横張 龍一
国立病院医療センター臨床研究部
-
宮原 英夫
北里大学医学部内科
-
横張 龍一
国立病院医療センター
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