ディジタルレコーダおよびミニコンピュータを応用した波形解析システム

概要

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我々は波形解析の高速化をめざして,ディジタルレコーダ,ミニコンピューク,グラフィックターミナルを利用した,波形解析システムを試作した。このシステムは,記録用紙の代りにディジタル磁気テープを使用し,定規やディジタイザーの代りにグラフィックターミナルを使用する。計測方法の容易な値(血圧,心拍数等)は,コンピュータにより自動的に計測される。より複雑な計測を必要とする場合には,システムは記録波形をグラフィックターミナル上に再生する。測定者は,そのターミナル上で十字形のカーソルを移動させ,必要とされる計測点の位置決めを行なう。その後システムは,様々な計測解析(距離,面積,傾き等)を行ない,計測データをコンピュータ内に蓄積してゆく。波形下の面積を求める場合,ディジタイザーによる計測とちがい波形をトレースする必要はない。このシステムを循環系の実験データ(血圧,血流波形)の解析に用い,動脈圧(収縮期,拡張期,平均血圧),静脈圧,心拍数,心拍出量,TPR,を自動的に計測し,一時間に120の血流波形を解析し得た。この波形解析システムは,一般の波形解析に十分応用しうるものと思われた。
北里大学の論文
1983-12-31