門脈圧亢進症における上腸間膜静脈血流の定量的測定
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概要
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健常者110例,慢性肝炎活動性41例,肝硬変65例,特発性門脈圧亢進症13例の門脈,脾静脈,上腸間膜静脈の血流を,超音波ドップラー法で測定し,次の結果を得た.<BR>1) 肝硬変では,脾静脈血流量と上腸間膜静脈血流量の間に相補的な関係が存在し,門脈血流量は健常者に比して比較的よく維持されていた.<BR>2) 特発性門脈圧亢進症では,脾静脈血流量は著増し,上腸間膜静脈血流も抑制的な対応をせず,門脈血流量は健常者に比して増加していた.<BR>上記の結果により,肝硬変では門脈血流量維持のための脾・腸相関が存在し,腸管領域のhighinflow stateが生じている例がある.一方特発性門脈圧亢進症では門脈血流量は増加し,肝硬変にみられる脾・腸相関は存在しないと考えられた.
著者
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森安 史典
京都大学第1内科
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内野 治人
京都大学第1内科
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伴 信之
京都大学第1内科
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中村 武史
京都大学第1内科
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西田 修
京都大学第1内科
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三浦 賢佑
京都大学第1内科
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三宅 健夫
京都大学老年科
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酒井 正彦
京都大学第1内科
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