日本人大酒家の肝病変-特に米国人大酒家肝病変との比較病理
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概要
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日本人大酒家130例の肝病変を,米国人大酒家238例との比較において病理組織学的に検索した.日本では女性症例が非常に少なかった.日本人大酒家にも米国にみられる様な典型的なアルコール性肝障害がみられたが,頻度はかなり低く,かつ比較的軽度であった.逆に日本人症例では,慢性肝炎の像を呈する症例が多く,肝硬変像も米国例と全く異り,multilobularの結節を特徴とした.この差は,両国大酒家のアルコール摂取量の差,さらに肝炎ウイルス等の関与等が,重要な決定因子と思われた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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大久保 仁
日本大学医学部東洋医学講座
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柄沢 勉
日本大学医学部第一病理
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志方 俊夫
日本大学医学部病理
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金田 春雄
日本大学医学部 有賀内科教室
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櫛田 智子
日本大学医学部第3内科
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柄沢 勉
日本大学医学部病理
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