肝がんの化学療法 : I. 制がん剤の肝動脈内注入による肝細胞がんの治療
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概要
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肝細胞がん患者のSeldinger法による選択的腹腔動脈内マイトマイシンC注入療法(MMC肝動注療法)について我々の経験を報告した.<BR>5Fu,又はFT-207(5〜10mg/kg体重/日)の内服と10〜20mgのMMCの肝動注療法を受けた26名の患者のうち,約50%には血清中AFP濃度の減少,肝腫の縮小や延命効果などの客観的な臨床効果が認められた.そして27%に自覚症状の改善をみた.<BR>5Fu,又はFT-207の内服単独投与やMMCの静注療法の併用を受けた対照症例13名には7%にのみ上記のような客観的臨床効果を認めた.以上から,MMCの肝動注療法は肝がんの治療に有用であることがうかがえた.<BR>本法はVogelらの肝がんの機能的分類でI期のものに良好な結果をもたらした.重症の肝機能障害や末梢リンパ球数の低いものや,高アルカリフォスツァターゼ血症の患者は本法の適応とほ思われなかった.<BR>MMC肝動注療法の副作用として,血清へモグロビンの有意の低下が認められた.
著者
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竹本 忠良
山口大学医学部内科
-
西岡 幹夫
香川医科大学第三内科
-
沖田 極
山口大学医学部先端分子応用医科学消化器病態内科学
-
西村 秀男
山口大学医学部第1内科
-
福本 陽平
山口大学医学部付属病院総合診療部女性診療外来
-
児玉 隆浩
山口大学医学部第一内科
-
武波 俊彦
山口大学医学部第一内科
-
野田 健一
山口大学医学部第一内科
-
水田 実
山口大学医学部第一内科
-
藤井 良子
山口大学医学部第1内科
-
原田 俊則
山口大学医学部第1内科
-
菅 大三
山口大学医学部第1内科
-
名和田 順介
山口大学医学部第1内科
-
西岡 幹夫
山口大学医学部第1内科
-
早川 幹夫
山口大学医学部第1内科
-
重田 幸二郎
山口大学医学部第1内科
-
野田 健一
山口大学医学部第1内科
-
水田 実
山口大学医学部第1内科
-
児玉 隆浩
山口大学医学部第1内科
-
武波 俊彦
山口大学医学部第1内科
-
児玉 隆浩
山口大学医学部内科学第1講座
-
野田 健一
山口大学医学部内科学第1講座
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