マウスにおけるニューキノロン抗菌薬と非ステロイド系抗炎症薬併用による中枢興奮作用
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概要
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ピリドンカルボン酸系合成抗菌薬のうちニューキノロン抗菌薬6種と非ステロイド系抗炎症薬8種とを併用した際のマウスの行動変化を観察した.fenbufen100mg/kgの経口投与5分後に各ニューキノロン抗菌薬10〜1000mg/kgを経口投与した.用いたニューキノロン抗菌薬のうちenoxacin,norfloxacin,lomefloxacinは用量依存的に痙攣を発現した.痙攣死する時間を指標に各ニューキノロン抗菌薬の強さを比較すると,enoxacin>lomefloxacin>noraoxacinの順であった.なお,ofloxacin,ciprofloxacin,tosufloxacinでは1000mg/kgを併用しても痙攣死は見られなかった.非ステロイド系抗炎症薬をenoxacin100mg/kgと併用した際の痙攣誘発効果は,fenbufen>flurbiprofen>ketoprofen=pranoprofenの順に強く,ibllprofenは1000mg/kgまで併用しても痙攣は誘発されなかった.またindomethacin,asphinまたはmefenamic acidの併用でも痙攣は誘発されなかった.以上の結果から,ニューキノロン抗菌薬とfenbufenを併用した際の痙攣発現にはニューキノロン抗菌薬の母核の1位の置換基が重要な役割を演じていることを考察した.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
-
鈴木 俊雄
千葉大学医学部薬理学
-
村山 智
千葉大学医学部薬理学
-
原 幸男
千葉大学医学部薬理学
-
玉川 正次
千葉大学医学部薬理学
-
村山 智
千大・薬理
-
ALLY Ahmmed
千葉大学医学部薬理学教室
-
Murayama Satoshi
Department Of Pharmacology School Of Medicine Chiba University
-
玉川 正次
千葉大学医学部薬理学教室
-
鈴木 俊雄
千葉大学医学部薬理学教室
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