ネコ後肢侵害刺激により誘発されるEvoked potentialに対するBenzodiazepine系薬物MS4101の影響
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概要
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ネコを用い,cortexのsomatic sensory area I(SI),motor cortex I(MI),midbrain reticular formation(MRF),thalamus posterior group(PO)およびlimbic systemのamygdala,hippocampusの後肢侵害刺激により誘発されるevoked potentialにおよぼすdiazepam,MS4101の影響について検討を加え, 次の成績を得た.1)MS4101 1mg/kg i.p.投与によってtibial nerve刺激によるMI,SIのevoked potentialには何らの変化も認められなかった.2)tibial nerve刺激によるMRFのevoked potentialのamplitudeをMS-4101は減少させた.3)thalamusのPOのevoked potentialに対してMS4101は何らの変化も与えなかった.4)後肢皮膚電気刺激によるamygdalaのevoked potentialのamplitudeをdiazepamおよびMS4101は減少させたが, 二薬物間の効力差を認めることはできなかった.5)後肢皮膚電気刺激によるhippocampusのevoked potentialのamplitudeをdiazepamおよびMS4101は減少させたが, 二薬物間の効力差を認めることはできなかった.6)視床下部を電気刺激することにより, 頭のびくつき, 頭をふる, 回る, 口を大きくあけフワーと威嚇する(whine)などの行動が観察された.7)視床下部電気刺激により認められたsham rage responseの閾値をdiazepamおよびMS4101は上昇させた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
-
桜田 忍
東北薬科大学
-
木皿 憲佐
東北薬科大学
-
姉崎 健
東北薬大
-
東海林 徹
東北薬科大学薬品作用学教室
-
姉崎 健
東北薬科大学薬品作用学教室
-
中浜 博
東北大学医学部脳研生理学教室
-
東海林 徹
東北薬科大学・薬品作用学教室
-
中浜 博
東北大学医学部脳疾患研究施設生理学教室
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