牛,水牛,山羊,馬,スンクス,鶉の上皮小体の比較酵素組織化学的研究

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牛,水牛,山羊,馬,スンクス,鶉の上皮小体を酵素組織化学的に調べた.調べた酵素は,NADH-DH, SDH, α-GPD, β-HBD, ACPase, ALPaseの6種類である.主細胞のNADH-DH反応は,山羊で最も強く,牛,水牛,馬,スンクス,鶉では中等度から強度であった.主細胞のSDH反応は,各動物ともに大きな差はなく,中等度から弱い反応であった.主細胞のα-GPD反応は,牛,水牛,山羊,スンクスで強く,馬で中等度,鶉では非常に弱かった.主細胞のβ-HBD反応は,各動物とも陰性であった.主細胞のALPase反応は,牛,水牛で非常に強く,鶉で強かった.山羊,馬,スンクスでは血管壁にのみ,この反応がみられた.主細胞のACPase反応は,牛と鶉で中等度,水牛,山羊,馬,スンクスでは弱かった.SDH,α-GPD強陽性の酸好性細胞は,3〜4歳齢の牛と水牛に少数,SDH,α-GPD強陽性,β-HBD陽性の酸好性細胞は,馬に少数観察された.山羊,スンクス,鶉の上皮小体は,均一な酵素反応を示し,主細胞のみで構成され,酸好性細胞は観察されなかった.以上の結果および前報1)の結果より,上皮小体の主細胞の酵素反応は,山羊を除く反芻家畜の,牛,水牛,羊で同様であること,また,鳥類の鶉と鶏で同様であることが明らかになった.さらに,牛の上皮小体の酸好性細胞は,3〜4歳頃に出現することが推察された.
社団法人日本畜産学会の論文

牛,水牛,山羊,馬,スンクス,鶉の上皮小体の比較酵素組織化学的研究

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