農作物中の104種農薬残留スクリーニング分析に関わる試験技能評価の試み
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概要
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国内の8機関の参加を得て,農作物中の104種農薬の残留スクリーニング分析に関わる試験技能評価を試みた.評価項目は,検出下限値・内部精度評価(添加回収試験)・外部精度評価(ブラインドスパイク試験)とした.104項目の農薬に関して,GCの検出下限値および添加回収率から,農作物中における一斉残留スクリーニングが全く不可能であると考えられるものはなかった.ブラインドスパイク試験(添加量は残留基準値程度)の結果,農薬の検出効率の推定値は,機関によって65〜100%と開きがあった.また,含有されていない農薬を検出と判定した頻度は,5回の試験で15農薬の誤検出をした機関がある一方で,全く誤検出のない機関もあった.参加各機関の多成分農薬スクリーニング技能水準にはかなり開きがあることがうかがえた.
- 公益社団法人 日本食品衛生学会の論文
著者
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石光 進
国立医薬品食品衛生研究所安全情報部
-
外海 泰秀
国立医薬品食品衛生研究所大阪支所
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津村 ゆかり
国立医薬品食品衛生研究所大阪支所
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石光 進
国立医薬品食品衛生研究所大阪支所
-
石光 進
医薬品食品衛研
-
土屋 鍛
神戸検疫所 輸入食品・検疫検査セ
-
大滝 佳代
横浜検疫所輸入食品・検疫検査センター
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内海 宏之
横浜検疫所輸入食品・検疫検査センター
-
松本 延之
横浜検疫所輸入食品・検疫検査センター
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駄場 正樹
神戸検疫所輸入食品・検疫検査センター
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右京 政補
神戸検疫所輸入食品・検疫検査センター
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