糸魚川−静岡構造線活断層情報ステーション―web-GISベースのシステム構築とその意義―
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概要
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活断層の詳細位置・変位地形の形状・平均変位速度といった地理情報は,地震発生予測のみならず,土地利用上の配慮により被害軽減を計るためにも有効な情報である.筆者らは糸魚川−静岡構造線活断層帯に関する基礎データと,活断層と変位地形の関係をビジュアルに表現したグラフィクスとをwebGIS上に取りまとめ,「糸魚川−静岡構造線活断層情報ステーション」としてインターネット公開した.本論文は,被害軽減に資する活断層情報提供システムの構築方法を提示する.これまでに糸魚川−静岡構造線北部および中部について,平均変位速度の詳細な分布を明らかにした.この情報は,断層の地震時挙動の推定や強震動予測を可能にする可能性がある.さらに縮尺1.5万分の1の航空写真を用いた写真測量により,高密度・高解像度DEMを作成した.人工改変により消失している変位地形については,1940年代や1960年代に撮影された航空写真の写真測量により再現し,その形状を計測した.写真測量システムを用いた地形解析によって,断層変位地形に関する高密度な解析が可能となり,数値情報として整備された.
著者
-
渡辺 満久
東洋大学社会学部
-
廣内 大助
信州大学教育学部
-
谷口 薫
地震予知総合研究振興会
-
杉戸 信彦
名古屋大学大学院環境学研究科附属地震火山・防災研究センター
-
鈴木 康弘
名古屋大学
-
澤 祥
国立鶴岡工業高等専門学校
-
坂上 寛之
株式会社ファルコン
-
内田 主税
玉野総合コンサルタント株式会社
-
松多 信尚
台湾大学
-
田力 正好
復建調査設計株式会社技術研究所
-
田力 正好
復建調査設計(株)
-
杉戸 信彦
名古屋大学
-
内田 主税
玉野総合コンサルタント(株)
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