物性の異なる食品と咀嚼に関しての基礎的検討

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概要

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現代の日常の食生活における食品(食物)の咀嚼能と健康との関わりについて検討するにあたり,まず供試食品の選択から着手した。健常な女子学生(19～21歳)38名を被験者として,日常利用頻度の高い食品の物性と咀嚼回数との関連性より,供試食品として物性の異なる次の6食品(焼き豚,豆腐,チーズ,きゅうり,りんご,食パン)について,その妥当性が確認できた。食品の咀嚼能と体位や日常の食生活,および健康度などとの関連性について,本研究の方向性を探るために,体重,BMI,皮下脂肪厚と咀嚼回数との相関を調べたが有意な差を認めるには至らなかった。また,食生活の好みと咀嚼回数との関連性については,調査内容や方法,およびその統計解析法について十分な検討が必要であることが示唆された。また,食品の咀嚼能把握のための簡易的測定方法として咀嚼回数だけでなく,咀嚼時間の計測など他の方法も模索する必要があると考えられた。

著者

山田雅子
県立広島大人間文化

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