発話の類型と動詞の種類 : 発語内行為に関するオースティンとサールの分類法
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概要
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発話の類型と動詞の種類に関する研究は様々な形で行われてきたが, 本稿では言語行為理論という言語哲学・言語学の領域における研究成果を検討することにする。具体的に検討する対象は, 発語内行為の分類に基づいて発話を類型化し, それと関わりを持つ動詞を列挙していく方法, 簡単に言えば, 発語内行為の分類法であるが, 特に How to Do Things with Words (1962) で示されたJ. L. Austin の分類法と "A Taxonomy of Illocutionary Acts" (1975) で示されたJ. R. Searle の分類法が中心となる。それに加えて, Searle の分類法に対する修正案としてK. Bach and R. M. Harnish, W. P. Alston などの提案も簡単に検討することにする。そうした検討を通して, Austin (1962)→Searle (1975)→Bach and Harnish (1979)→Alston (1991) という発語内行為の分類法の進行過程が明確にされることになる。なお, 検討の順序は, 「はじめに」, 「発話・行為・動詞」, 「Searle の発語内行為の分析方法」, 「Austin と Searle の発語内行為の分類法」, 「Searle の分類法に対する修正案」, 「最後に」となる。
- 跡見学園女子大学の論文
- 1994-03-15
著者
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