生活の場で見るメンタルヘルス(3)適応困難学生からの検討
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概要
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適応困難学生の早期発見,早期対応の可能性ならびに保健センターにできる援助を検討することによって大学生のメンタルヘルスについて論じた。平成X年4月以降から平成X+5年3月に至るまでにメンタルヘルス相談のために来室した学生のうち,大学への登校が困難な学生,本学のカリキュラムに定められている実習への参加が困難な学生,学内での対人トラブルが明白な学生を適応困難学生とした。対象数は男子6名,女子24名の計30名であった。結論として適応困難学生は入学前よりその傾向を有していることが多く,入学時性格検査を有効に利用した予防的働きかけが必要であること,また適応困難学生が保健センターを利用するようになるのは問題が生じてかなり経過してからのことが多く,教職員と連携を図り早期発見に務めることが必要であること,さらに継続来室しうるよう信頼関係の構築に努めことが肝要になることを改めて指摘した。Mental health of maladjusted students were studied in this report. Objective: The authors reviewed early detection of maladjusted students and early stage correspondence with them. Method: 30 maladjusted students who had mental health consultation for the past five years in the health center of Osaka-kyoiku university were researched. Yatabe-Guilford Test and University Personality Inventory have been taken at the entrance to university by all fresh students every year. We examined the result of both the tests. In addition, factors of their adaptation difficulty and progress after consultation were analyzed. Results: Maladjusted students already had a tendency of adaptation difficulty before entrance to university. When they came to the health center, significant time passed since they got impossible to adapt themselves. The group that continued consultant had better progress than non-continued group. Conclusions: We pointed out that both the tests performing at entrance to school was effective to detect maladjusted students and it was necessary to construct a relationship of mutual trust for their continued treatment.
- 大阪教育大学の論文
- 2008-02-00
著者
-
朝井 均
大阪教育大学 保健管理センター
-
朝井 均
保健センター
-
坂口 守男
和歌山県立医科大学 保健看護学部
-
朝井 均
大阪教育大学保健センター
-
朝井 均
大阪教育大学
-
朝井 均
羽衣国際大学
-
朝井 忠
ももたにクリニック
-
朝井 知
南山城学園診療所
-
朝井 栄
アサイ神経クリニック
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