現代の男女大学生の性格特性と性役割認知
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概要
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1990年代に入ってからの女子青年の変貌は著しく,現代の男子,女子それぞれの持つ性格特性が旧来男性性,女性性と呼ばれてきたものとずれている可能性がある.また性役割に関する社会の期待の認知も変化しているように思われる.そのため,現代の大学生の持つ性格特性および性役割認知を調査する.調査Ⅰでは現代の大学生の持つ性格特性を調べた.その結果,男性性,女性性いずれにおいても男女間で有意差はほとんど見られなかった.母親の就労タイプ別にみると,乳幼児と児童期に母親がフルタイムで働いていた場合,そうでない場合より,男子において思いやりのある人間として自己評価する傾向が高まることが判明した.調査Ⅱでは自己にとっての重要性の認知と社会からの期待の認知について調べた.その結果,女性性および人間性に関して,女子が男子より自己にとって重要と評価する傾向が見られた.一方,社会からの期待は男女間で差はほとんど見られなかった.また,これらの特性に関して,女子の方が男子より,社会からの期待以上に自己にとって重要と認知する傾向がみられた.以上より,女性性,男性性という呼び名が,現代においてふさわしくないことが示された.
- 広島大学大学院教育学研究科心理学講座の論文
- 2003-03-28
著者
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