日本の子どもを対象とした学級単位の社会的スキル訓練の効果 : メタ分析による展望(展望)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、14編の論文を用いたメタ分析によって、日本の子どもを対象とした学級単位の社会的スキル訓練(SST)の効果について検討することであった。本研究から得られた結果は、以下のとおりである。(1)学級単位のSSTによる社会的スキル向上効果は大きい。(2)小学1〜3年生の児童に対して最も効果を示しやすい。(3)セッション数(5セッション以下、6セッション以上)による効果サイズの差異は見られない。(4)担任教師がSSTを実施することの明確な優位性は見られない。(5)セッション時間外の介入を行うことでSSTの効果が高まると明確には結論づけられない。(6)教師評定や仲間指名法においてSSTの効果が示されやすい。これらの結果を踏まえて、学級単位のSSTにおける今後の研究動向について展望が行われた。
- 2011-09-30
著者
関連論文
- 日本の児童生徒における社会不安の特徴 : Social Phobia and Anxiety Inventory for Children (SPAI-C)を用いた検討
- PB086 中学生を対象とした抑うつ低減プログラムの実践
- PH1-35 状況の解読の確信度が問題解決方略の案出に及ぼす影響(臨床)
- 小学3年生を対象とした認知的心理教育の授業効果 : 抑うつ症状と自動思考に及ぼす影響
- J037 学校現場におけるコンサルテーションの理論と実際 : コンサルテーションの効果を共有するために(自主シンポジウム)
- フラストレーション耐性の心理学 (特集 我慢する力を育てる)
- 子どもの抑うつ予防プログラム : その効果と課題(自主シンポジウムA1)
- 進路選択におけるソーシャルサポート知覚尺度作成の試み
- K132 社会的スキル訓練と認知的介入の実施が児童の抑うつに及ぼす影響 : 児童に対する社会的スキル訓練と認知的介入実施時の媒介変数に焦点をあてて(口頭セッション22 うつ)
- 小学生の認知発達に合わせた問題解決スキル訓練の有効性の検討(中間報告) (平成23年度学術研究助成事業による論文(中間報告として))
- プラダ―・ウィリー症候群児の保護者を対象としたペアレントトレーニングの効果
- 心理士による集団認知行動療法がうつ病患者のうつ症状の改善に及ぼす効果 : 対照比較研究(日本における心理士によるうつ病に対する認知行動療法のエビデンス)
- 26-J-10 学校での心理的介入におけるニーズとアセスメントの対応(自主企画)
- 外傷後ストレス障害に対する認知行動療法の効果 : メタ分析を用いた検証(原著)
- P2-37 ポジティブおよびネガティブな自動思考のバランスと脳機能の関連 : 多チャンネルNIRSを用いた検討(一般演題(ポスター),テーマ:認知行動療法の「今」,日本行動療法学会第38回大会)
- 学級アセスメントに基づく集団社会的スキル訓練の効果(実践研究)
- P1-44 地域における幼児版Teacher's Trainingの普及 : 研修スタッフ自主養成システムの構築(一般演題(ポスター発表))
- P1-42 Prader-Willi症候群の行動支援に関する検討 : 文献検討およびペアレント・トレーニングの効果II(一般演題(ポスター発表))
- 日本の子どもを対象とした学級単位の社会的スキル訓練の効果 : メタ分析による展望(展望)
- P2-30 中学生に対する感情コントロール訓練が3タイプの攻撃行動に及ぼす影響(一般演題(ポスター発表))
- P1-62 児童に対する集団社会的スキル訓練実施時のセルフモニタリングを用いた集団の評価(一般演題(ポスター発表))
- P2-77 自動思考と客観的および主観的鬱症状との関連 : 多チャンネルNIRSを用いた検討(一般演題(ポスター),現在から未来へ 我が国における認知行動療法の展開)
- P1-48 子どもの非機能的行動に対する ペアレント・トレーニングの効果(2)(一般演題(ポスター発表),切れる最新の理論と途切れない地道な実践)
- 中学生に対する問題解決訓練の攻撃行動変容効果(実践研究,学校におけるソーシャルスキルトレーニング)
- P2-10 ペアレント・トレーニングが子どもの行動変容に及ぼす効果の検討(一般演題(ポスター),現在から未来へ 我が国における認知行動療法の展開)
- 行動分析に基づく認知的反応への介入が奏功した窒息恐怖の症例
- P2-33 特別支援が必要な児童の対人相互作用に着目した集団SSTの効果(一般演題(ポスター),現在から未来へ 我が国における認知行動療法の展開)
- P1-47 子どもの非機能的行動に対する ペアレント・トレーニングの効果(1)(一般演題(ポスター発表),切れる最新の理論と途切れない地道な実践)
- 小学生の抑うつに対する自動思考と社会的スキルの影響 : 学年と学期の影響を考慮したプロスペクティブな視点から
- P1-53 教師評定用攻撃行動尺度の妥当性および信頼性の検討(一般演題(ポスター発表),認知行動療法を全国民に提供するために、総力の結集を!)
- D1. 学級集団を対象にした認知行動療法的介入の実践(自主企画シンポジウム)
- PF-030 身体活動の要素を組み合わせたストレスマネジメント教育の実践(臨床,ポスター発表)
- P7-33 中学生の抑うつと社会的スキル,ソーシャルサポートの関連の検討(測定・評価,臨床,障害,ポスター発表)
- 本邦における拒絶に対する過敏性の特徴の検討 : 非定型うつ病における所見
- P1-48 児童の不安に影響を及ぼす心理社会的要因の検討(一般演題(ポスター発表),認知行動療法を全国民に提供するために、総力の結集を!)
- JE01 ソーシャルスキルトレーニングの有効性が期待できる条件 : 教育の場でどのような時にSSTは有効なのか?(自主企画シンポジウム)
- 心理士による集団認知行動療法がうつ病患者のうつ症状の改善に及ぼす効果 : 対照比較研究