"場"の利用からみた大学院生の研究スタイル : 大学院修士課程におけるケース・スタディ
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概要
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研究はしばしば長期にわたって行われるものであるが、大学院の研究環境に関する従来の研究には、院生が研究段階に応じてどのように環境を使い分けるかという視点が欠けていた。本研究ではゼミや院生室での会話などの研究の"場"に注目し、修士課程の大学院生22名を対象に修士論文作成のための研究情報をどの"場"から得たか、またそのような"場"の利用は研究の段階に応じて変わったかを調査・分析した。その結果、"場"の利用からみた研究スタイルは、バランス型、分散型、院生室活用型の3つのタイプに分類された。さらに、バランス型と分散型という研究スタイルの異なるグループで、「テーマ探し」の段階ではゼミが院生室での会話より相対的に有益であり、「実行・実現」の段階では逆に院生室での会話の方が相対的に有益であるという共通した傾向がみられた。この結果は、院生が研究段階に応じて異なる"場"の利用の仕方をしながら研究を進めることを示唆する。
- 人間・環境学会の論文
- 2002-09-30
著者
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